2013年 02月 12日
十六日目の月 終演
うんのです!
昨日の日曜日、また1つのお芝居が終演しました。
大里生涯学習センター企画で行われた、「十六日目の月」。
いつもながら、終わった実感がなくて稽古場行きそうですw
十六日目の月は、私にとって初めてやるタイプでした。
基本、高校演劇で戦争物の台本を避ける空気があったのもあり、ご縁が全くなかったんですよね。
そんな中、こはくの稽古中に、演劇の公演をやってくれないか、と公民館側から依頼がありました。
そん時は、まぁ本番前だったしまた返事は今度って感じだったんだけど、ホッケさんから「それなら短くていいお芝居がある」と十六日目の月を紹介されて。
しかし、やるとなった後の人集めにひと騒動w
念願のいとみちゃんをゲットしたのはよいが、もう1ペアが片方交渉決裂。
それでも指揮人がいないとどうにもならん!!! とアンジーの強引に近いおねだりで指揮人の気持ちをとどまらせ(?)、さらに指揮人が連れてきてくれた幼馴染の女の子を勧誘し何とか役者をそろえましたw
いまとなっちゃ、まぁるく収まっていますが、波乱だった…!!!!!
んで、いざ稽古が始まってみると、分かっちゃいたがやると想像以上に難しい事が分かる戦争物。
空想の世界ではなく、現実にあった変えようのない過去を、まず理解しないとならない。
教科書ではあまり深く触れない大東亜戦争。
本当は何があったのか。
どんな事が戦争で起きていたのか。
それをどこまで日本の一般国民は知っていたのか。何を感じていたのか。何を見たのか。
少しでも、「こんな感じかな」なんて想像でお芝居が創れない。そう思いました。
特に私は、戦争の時代を生き残った人間が、当時を振り返るという役。
全てを知っている役を演じながら、何も知らなかった当時を演じなければならなかった。
でも、ここは想像ですが、咲子ちゃんは薄々分かっていた国民なんじゃないかなぁと。
一般の国民にそんなやつがいたかどうかは分からないけれど、彼女は歴史教師を志望していた。
日本史でなければ、外国の歴史なども学んでいたはず。其の時点で、日本と外国の力の差を、感じていたのではないか…
そして、その影がちらついた瞬間、疑いを持ち始めたんじゃないか…
でもそんなこと、口に出そうもんなら非国民。
誰にも打ち明けられず、内に秘めて不安をかき消すように、従姉妹をいじりまくったり、空元気に日々を生きていた人間かな、と、いうのが私の解釈。
そんな私設定をおきつつ、演じた公演でした。
迎えた本番、来場人数は110人。
私はしょっぱなで長台詞、しかも4~5分は舞台上に一人きりで、久しぶりに心臓がバクバクしてましたw
本番前にやったラストの通しで、年号を間違えたこともあり、かなり(笑)
でもせりふを間違えることもなく、袖から見ていても今までで一番いい出来だと実感。
反応としても、鼻をすする音が客席中に響いておりました。
驚いたのが、ちょっとしたコミカルシーンでドッと笑ってもらえたこと!
そこで初めて「あぁここ笑うシーンだったのか!」と実感するシーンもw
そして一番心配だったのが、実際にその当時を生きてきたおじいさん・おばあさんが多く観劇される事。
でも客出しの際は、一人ひとりと目が合って「ありがとう」「とてもよかったよ」と深く頭を下げていかれる方が多かったです。
その世代じゃない人からも「なんとも言えない気分になった(よい意味で)」「涙が止まらなかった」と言ってもらえました。
『あぁ、十六日目の月をやってよかったな』と、『こういう芝居の形も続けたいな』と思った瞬間でした。
歴史が苦手な私には、ちと大変だったけど。
自分にとっても、お客様と同じで戦争を知るいい機会になりました。
さて、この公演、恋愛物語です!
たった4ヶ月という、社会人になってから始めての短期間稽古でしたが、舞台上でもリアルでも恋愛話の耐えない面白い期間でしたw
復縁しちゃったり、プロポーズされちゃったり←
またこの演劇を通じて、楽しい仲間が増えたことに感謝!
そして嬉しい出会いがあったことに感謝!
少しでも「参加してよかった」と言ってもらえて安堵!!(笑)
まだ打ち上げや、DVDが出来たらDVD鑑賞等でこのメンバーが集まることになるかと思いますが…
皆様、お疲れ様でした!!!
一緒にお芝居を創ってくれて、ありがとう!!!!!!!
PS
すみません、ビデオなんですが、青転と明転の明るさバランスがどうしてもとれずにオート設定にしたところ、明転した時にピントがずれるスキルが発生していました。。比較的すぐに自動で合わせてくれるんですけど。。
青転で顔がぜんぜん見えない!よりはマシだと思いますし、編集時になるだけカットしていきたいとは思いますが、ごめんなさいorz
by ichi-domi
| 2013-02-12 00:20
| 企画公演『十六日目の月』